ヘリコプターマネーを読んだ
井川智洋さんのヘリコプターマネーを読んだので、まとめ&考えたこと。
- 作者: 井上智洋
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まとめ
ヘリマネの著者、井上さんの主張としては、マネーストックはマネタリーベースを増やすだけじゃ増えないから、直接お金を家計に入れろって感じか。で、量としては、貨幣成長率が技術進歩率プラス数パーセントになるようにしたらいいらしい
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
税金によるBIと、ヘリマネによるBIを組み合わせたらいい、とも言ってる。
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
準備率100%というのは、銀行のみが享受してる貨幣発行益を取り上げ、貨幣発行益を直接国民に配る。そうするとどうなるかというと、預金に利息はつかなくなり、増やすためには投資とかしないといけなくなる。そうなると、銀行の主な任務は、投資先の紹介になるのかな。
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
井上さんが言うには、ヘリマネの供給量は、日銀が決定すべきとか言ってる。
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
組織を政府の外に作って独立した権限を持たせるっていうのは、聞こえはいいけど、結局天下りの温床になるだけだと思うんだよね。全部政府所属にした方が、管理が行き届いていい、と私は思う。
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
考えたことなど
名目粘着性(給与はなかなか下げられない)があるっていうけど、正社員に限った話で、派遣とかバイトとかは、定期的に入れ替わるから、入れ替わるタイミングで給与も下げやすいよね。派遣とかバイトでも長期勤めてる人の給与は下げにくいけど。。
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
利子率を市場原理で決定するようにすればいいのではないの。たくさん借りたい人がいる時は、利子率あがる。借りたい人がいない時は利子率下がる。名目利子率で日銀がコントロールするんじゃなくてさ。。
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
利子率下がれば借りたい人たくさんでてくるけど、でも、利子率下がったら銀行は貸したがらない。利子率上がったら、銀行は多少リスク背負ってでも貸したいけど、借りたい人はあまりいない。八方塞がり。
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
そもそもさ、よく分からないのは、日銀が名目利子率を決定したとしても、基本的に、銀行は自由に貸し出し利子率を設定できるのかね?
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
銀行が商売っ気がないのが問題なんだろうね。
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
インフレが見込めるときは、利子率固定で借りれば、お得なんだよね? 逆にデフレを見込んでいるときは、利子率変動で借りれば、お得なんだよね?
— しょこみんと (@shokomint) 2017年10月7日
政策、ベーシックインカムをどうするか。。
一律月30万を国民に配ると、ハイパーインフレになるのか、というのが、ずっと懸念してることなんだよね。
国民は、企業の商品を買うことで、配られたお金が、企業に集まる。
企業は集まったお金を、税金として国に収めることで、配ったお金が回収される。
政府紙幣を発行するのか、それとも日銀に国債を買わせて手に入れた日銀券を配るのかは、どっちでもいい。
本質的にはどっちも変わらない。
というか、日銀は政府支配下に置きたいと考えてる。
分離してる意味はないと思うんだよね。。
この井上さん的には、政府の一般支出はこれまで通り税金から払い、BIはヘリマネと税金のコンビネーションを考えてるみたい。
私的には、政府の借金は別に返さなくてもいいとかいう経済学者もいるくらいだから、一般支出もBIもすべてヘリマネで賄ってしまえばいいや、と考えてた。
企業から税金とるのは、市中に出回るお金をコントロールするため。
まあ、実験してみないと、何がベストかは分からんよね。
30万も配ったら、誰も仕事しないんじゃないかって懸念もあるけど、これは実験できる。
けど、ハイパーインフレが起こるかどうかというのは、実験できないんだよね。
いきなり30万配るのではなく、少額から初めて、徐々に増やしていけば問題ないか。